ストラテジーが優先株の「毎日配当」を提案、STRCの額面100ドル回復を狙う
ビットコインを最も多く保有する企業ストラテジーが、優先株の配当を毎日積み上げる方式に変える案を出しました。配当の利率や総額は変わらず、支払いのタイミングだけを変えるものです。
この記事の要点
- 配当は土日祝日も含めて毎日積み上がり、翌営業日に支払われる案
- 主な狙いは、額面100ドルを下回っている優先株STRCの価格を100ドル近くに戻すこと
- 株主投票は10月28日、承認されれば最初の毎日配当は11月2日
何が起きたか
米ストラテジー(旧マイクロストラテジー)は9月25日、優先株の配当を「毎日」積み上がる方式に変える案を公表しました。土日や祝日も含めたすべての日に配当が積み上がり、次の営業日に支払われます。利率や配当の総額は変わりません。
株主による投票は10月28日の予定で、承認されれば最初の毎日配当は11月2日に支払われます。
なぜ毎日にするのか
主な対象は「STRC」という優先株です。STRCは額面(基準の価格)が100ドルですが、5月以降100ドルを下回っており、6月のビットコイン下落時には71ドルまで下げました。年率12%の配当があり、約10億ドル分の買い戻しも行ってきましたが、100ドルには届いていません。発表時点の価格は約98.65ドルでした。
CoinDeskは、同じくビットコインを保有する企業Strive社の優先株「SATA」が、営業日ごとに年率13%の配当を払い、100ドル近くを保っている点を指摘しています。配当の受け取りまでの待ち時間が短くなれば、配当目当ての投資家にとって魅力が増し、支払日の前後で価格が揺れにくくなる、という考え方です。
ストラテジーの現状
- 保有ビットコイン:84万6000BTC(取得総額638億ドル、平均取得単価7万5416ドル)
- 優先株の買い戻し:20億ドルの枠のうち約10億ドルを実施(9月20日までの週にSTRCを1億7400万ドル分)
読み解くときのポイント
ストラテジーは、株や優先株でお金を集めてビットコインを買う方法を続けてきました。優先株の価格が額面を下回ると、新たな資金集めがしにくくなります。今回の提案は、その「資金を集める仕組み」を保つための工夫と見ることができます。
企業がビットコインを大量に持つモデルは、ビットコインの値動きの影響を強く受けます。高い配当の数字だけでなく、その配当を支える仕組みとリスクもあわせて確認することが大切です。
なお、9月21日までの週にも、ストラテジーは950BTCを約7600万ドルで買い増したと伝えられています。企業が集めたお金でビットコインを買い続ける動きは、市場でも注目されていますが、その資金をどう集めているのかまで見ておくと、ニュースの意味をより深く理解できます。
もとにした報道
- CoinDesk「Strategy (MSTR) turns to daily dividends in push to restore STRC to $100」(2026.09.25)
- Cointelegraph「Strategy buys 950 Bitcoin for $76M, repurchases $174M in STRC」(2026.09.21)
海外の報道をもとに、3-NEWS編集部が日本語で独自にまとめています。
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